校長挨拶

 

 校長 赤羽 幸子

 

 令和5年度が始まりました。ポストコロナの今年は、学校を取り巻く状況も大きく変わってきています。急激に変化する時代の中で、一人一人の児童が、自分のよさや可能性に誇りをもつとともに、相手も同じようにかけがえのない存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越えていくことが必要です。

 

 幸せで持続可能な社会の創り手となることができる資質・能力を育むために、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実し「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を図ってまいります。

 

 また、学習規律や基本的な生活習慣、きまりや約束を守ることの重要性を、児童自身が理解して実践できるよう、教員が児童の権利についての理解を深め児童の人権に十分に配慮するとともに、人権意識を高める指導の充実を図ります。

 

 今年度の研究主題は「対話を通して思いや考えを深め、主体的に取り組む児童の育成」です。武蔵野市民科とそれにつながる教育活動の充実を図るために「自立」「協働」「社会参画」の3視点と全教育活動との関連を整理して地域の知的・文化的環境を生かした教育活動を開発・推進します。また、学習の過程で多様な他者との対話を通して考えを深めたり、多様な意見や立場に目を向けながら対話を重ね、合意形成や意思決定を図ったりすることを、すべての教育活動を通して充実させます。

 

 ポストコロナの環境下での学校運営では、全てをコロナ前に戻すという意識ではなく、新しい学校生活の在り方を構築していく必要があります。児童の健康及び安全・安心が確保され、児童が「毎日学校に通い友達や先生と会うのが楽しい、共に学ぶことが楽しい」と思える学校、保護者の皆様が我が子を通わせてよかったと思える学校、地域の方々が学校の存在を誇りに思える学校で在り続けるために、教職員一人一人が大野田小学校の教育に携わる一員としての「誇り」、子供の成長や変容から得られる「やりがい」を共有し、学校、家庭、地域の連携・協働による「チーム大野田」の力をさらに高め、「教育の質の向上」をめざします。

 

 保護者・地域の皆様と一体となって創意工夫を図りながら、本校がこれまで築いてこられたよき伝統を受け継ぎ、さらなる発展を目指してまいりましょう。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

更新日:2023年05月06日 11:52:05